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コメの価格にJA全中会長「高いとは思っていない」、吉村知事が「1年で2倍は高いでしょ」と投稿

山野徹代表理事会長(JA全中のWebサイトより)

 JA全中(全国農業協同組合中央会)代表理事会長の山野徹氏が5月13日に開いた定例記者会見で示した、コメの価格に対する「高いとは思っていない」という認識に対して、大阪府知事の吉村洋文氏はXで「いや、さすがに1年で2倍は高いでしょ」と投稿している。

 会見では山野会長は目下の課題として「政府備蓄米の円滑な流通」があり、JAグループとして、消費者に1日でも早く政府備蓄米を届けられるよう、さまざま取り組みを続けていると説明。

 5月9日に開いた江藤農林水産大臣の会見では、備蓄米を31万トン放出しており、安い物で3000円台前半、東京周辺で3500円ぐらいで流通し始めていると述べている(いずれも税別)。

 吉村知事は山野会長の発言の報道に対して、「コメ農家さんの収入が上がるのは賛成。同時に、安いコメを購入できる国民の選択も認めるべきだ。国は輸入米を制限してこの選択肢を奪っている。今、コメ政策の構造改革をしないと最後、外国にやられる」とXで投稿している。